独立行政法人
家畜改良センター兵庫牧場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産・供給等を通じて、 我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

国産鶏種

国産鶏種の今後の展望

最終更新日 2017/03/17

国産鶏種 今後の展望(関係者からの意見)

課題

  • 消費者や生産者の国産鶏種に対する認知度が低く、外国鶏種との違いがわかっていない人が多い。コマーシャル鶏の生産システムや国産鶏種普及の重要性について、マスコミや消費者団体も巻き込み、より一層の宣伝、普及啓発の努力を行うことが大事。
  • いくら消費者に受け入れられても、生産者の経営が成り立たないような能力ではダメ。国産鶏種の能力としては、増体性よりもむしろ生産コストに影響が大きい育成率や歩留まり等の改良を図るべき。
  • 国産鶏種の取組みについて、単に種の自給率の向上ということではなく、たとえば、飼料米やエコフィードといった自給飼料の運動ともリンクした取組みに結びつけるべき。

要望

  • 地域の銘柄鶏・地鶏の生産振興を行うに当たり兵庫牧場の存在はきわめて重要。育種規模を拡大・維持し、羽色に関する遺伝子育種、大型のシャモ等を造成する等のサポートや指導等を行って欲しい。
  • 国産鶏種の普及を進める上で、肉質の違いをアピールすることは極めて有効。現在は、鶏種の違いとか飼養管理の方法の違い、人の味覚による評価(官能検査)ということで消費者に説明しているが、牛肉の脂肪交雑や果物の糖度といったような分かりやすい指標を早急に確立して欲しい。そして、そうした指標を使って育種改良を進め更においしい鶏肉を作って欲しい。
  • 「はりま」や「たつの」で行っている、家畜改良センター、生産者、流通業者、消費者等が連携し、協力しあって育種改良から消費まで行うスタイルは新しい食のモデルというべきものであり、こうしたつながりを更に拡大して欲しい。

期待

  • 外国鶏種は依然として増体性を追求した育種改良を進めており、我が国の消費者ニーズ(おいしさ、もも肉志向)とのギャップが広がっているような感じがする。在来種を利用した地鶏は生産性の観点からこれ以上大幅に拡大することは難しいが、「はりま」「たつの」のような鶏種であればある程度のシェアを獲得することが期待できるのではないか。
  • 現在、地産地消といった消費者の食に対する考え方が変わってきているとともに、流通や販売の世界でも生産から消費まで一貫したフードシステムの構築が進んでいる。また、遺伝的な多様性の重要性ということも認識されてきている。こうした動きにうまく乗れば、まだまだ伸びる可能性はある。更に、今後、動物福祉の観点から、肉用鶏についてもストレスの少ない飼い方の議論が進むと考えられ、国産鶏種は制限給餌を行わなくとも長期間肥育が出来る等の点でアピール出来るのではないか。
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