鶏の防疫

鳥インフルエンザ対策

最終更新日 2023/01/13
今般、近隣アジア諸国では鳥インフルエンザが常在化しており、日本国内でも平成26年度には全国各地の養鶏場で発生がありました。
兵庫牧場の周辺には水鳥の生息する池が数多くあり、鳥インフルエンザのリスクが高い立地条件であると言わざるを得ません。このような状況の中、鳥インフルエンザウイルスから兵庫牧場の鶏を守るために実施している対策をご紹介します。
防鳥ネット
野鳥の侵入防止のため、鶏舎に防鳥ネットを張っています。
破れがないか毎月チェックし、補修しています。
重し等を利用し、防鳥ネットと側溝の間に隙間ができないように工夫しています。
 
鶏舎への防鳥ネット設置・重しを利用
 
水鳥の飛来防止のため、場内の調整池や水路にも防鳥ネットを設置しています。

調整池・水路
その他の野鳥対策
防鳥ネットの他に、防鳥テープ・カラス模型の設置といった対策も試行しています。

防鳥テープ・カラス模型
ネズミ対策
野鳥だけでなく、ネズミも鳥インフルエンザウイルスの運び屋であると言われています。
ネズミの侵入を防止するため、鶏舎の排水パイプ内に金網を設置しています。
他にも、ネズミ捕りシートや毒餌の設置といった対策を実施しています。
 
排水パイプ
外部からのウイルス侵入防止対策
人や車両が場内に入場する際には、入口で消毒を実施しています。

場内入口での靴底、衣服、手指の消毒・車両消毒機
 
郵便物については、紫外線や消毒薬によって病原体を不活化しています。
 
紫外線ロッカー
終わりに
これをやれば鳥インフルエンザを100%防御できる、といった万能な対策はありませんが、基本的な事を一つ一つ確実に実施していくことでリスクを大きく減らすことができます。また、これらの対策は鳥インフルエンザに限らず、サルモネラやマイコプラズマといった重大な病気の侵入防止にも繋がると考えます。