1.免疫のシステム
初乳の構成成分は、常乳に比べ、全固形分・タンパク質含量が多く、脂肪・乳糖・灰分などは低い。
粘調状でやや黄色みがかった色を呈している。
3.免疫グロブリン(抗体)の種類と役割
種類 | 役割 | 血中分布 |
IgG | 細菌やその毒素と結合して、それらの侵入を防ぐ。血液中に存在し、全身的な生体防御の中心。 | 約80% |
IgM | 血液中で感染初期の防御を担う中心的存在。 | 約10% |
IgA | 粘膜の表面を保護する。消化管や肺、泌尿器などの粘膜性免疫を担い、鼻汁、唾液、消化管液、気道分泌液、生殖器分泌においては、存在するIgの80%を占める。 | 約10% |
IgD | B細胞の成熟・活性に影響する。 | 1%以下 |
IgE | 消化管内で寄生虫の感染を防ぐなどのほか、アレルギー反応にも関係する。 | 1%以下 |
(出典:Pig Journal 2004年11月号)