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免疫のシステムと初乳

最終更新日 2021/06/23
  • 1.免疫のシステム

  • 2.初乳とは?妊娠末期に乳腺内に貯留され、分娩後36~48時間後まで分泌される特殊な乳汁のこと。
    特徴は、以下のとおり。
    • 抗体、すなわち免疫グロブリン(Ig:γ-グロブリン)を高濃度に含む。
      (恒温性維持のために可消化で高エネルギー成分を子豚に補給する。)
    • 初乳の構成成分は、常乳に比べ、全固形分・タンパク質含量が多く、脂肪・乳糖・灰分などは低い。

    • 粘調状でやや黄色みがかった色を呈している。

  • 3.免疫グロブリン(抗体)の種類と役割

種類 役割 血中分布
IgG 細菌やその毒素と結合して、それらの侵入を防ぐ。血液中に存在し、全身的な生体防御の中心。 約80%
IgM 血液中で感染初期の防御を担う中心的存在。 約10%
IgA 粘膜の表面を保護する。消化管や肺、泌尿器などの粘膜性免疫を担い、鼻汁、唾液、消化管液、気道分泌液、生殖器分泌においては、存在するIgの80%を占める。 約10%
IgD B細胞の成熟・活性に影響する。 1%以下
IgE 消化管内で寄生虫の感染を防ぐなどのほか、アレルギー反応にも関係する。 1%以下

(出典:Pig Journal 2004年11月号)