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乳汁免疫

最終更新日 2021/06/23
  • 乳汁免疫とは消化器感染病を受動的に防御するには、子豚の消化管に間断なく抗体を含んだ乳汁を供給する必要があります。このように、子豚が不断に抗体を含んだ乳汁を吸飲することによって成立する免疫を、乳汁免疫と呼びます。常乳中にはIgAが多く含まれています。
    ※IgAの特徴
    • 消化酵素の影響を受けにくい。
    • ムチンと結合して粘膜上皮細胞を覆い、腸管内微生物の腸管への付着・侵入やコロニー形成を阻止。

    • 母豚の乳腺内で産生され、常乳中にも長期間持続して分泌される。

  • 乳汁免疫の効果
    乳汁免疫は、豚伝染性胃腸炎(TGE)やロタウィルス病、流行性下痢(PED)、大腸菌病、肺炎など、消化管や呼吸器の感染病に対する免疫で、大きな役割を担っています。
  • 豚乳汁中の免疫グロブリンの消長

  • 豚の初乳中における各成分の濃度

  • 豚の乳中グロブリンの変動