子牛は、3日間初乳給与した後、代用乳(粉ミルク)をこの期間給与します。4~5週目を給与量ピークにした強化哺乳を行っています。これは高タンパク質・低脂肪の代用乳を使い、過肥にさせずにフレームサイズ(骨と筋肉)の発達を加速させる哺乳方法です。
岩手牧場では、カーフフィーダとカーフレールで構成される個体別哺乳ロボットを哺育牛舎に設置し、個別ペンの子牛に代用乳を自動給与しています。
6週目以降は、代用乳を徐々に減らし、人工乳ペレット(スターター)給与を増やしていきます。人工乳は、子牛の第一胃の発達を促進し、微生物相の形成を助けます。これにより、成牛と同様に乾草やサイレージ等の粗飼料の利用性が高くなってきます。