飼料生産・環境対策

汚水処理

最終更新日 2018/06/07
岩手牧場では、自場から排出される汚水について、高負荷汚水処理と、低負荷汚水処理の2系統にわけて処理しています。
岩手牧場は、水質汚濁防止法第5条に基づく特定事業場として届け出を行っており、同法第14条に基づき排出水の汚染状況の測定を定期的に行い、法令基準値以上の排水が場外へ排出されることのないように常に気をつけています。
高負荷汚水処理
畜舎排水や搾乳施設洗浄水などの高濃度の汚水は浄化処理施設(連続式、回分式の2施設)により処理しています。処理水の大部分は肥料として草地に還元していますが、一部(回分式による処理水)は河川に放流しています。
連続式浄化施設
この施設に各牛舎からの排水や搾乳施設洗浄水を集めて処理しています。
処理方式はヒトの下水処理と同じ「活性汚泥方式」により行います。固液分離機で固形分を取り除いた後、微生物をたくさん含む曝気槽に送り、ブロアで空気を送りながら曝気・攪拌し、微生物の働きによって浄化します。沈殿槽で、微生物を含む汚泥を沈殿させ、上澄みを処理水として貯留槽(スラリータンク)に送ります。
貯留槽に貯めた処理水は、液肥として圃場に散布しています
連続式浄化施設
処理水貯水槽
回分式処理施設
酸化溝法(Oxidation Ditch)とも呼ばれ、曝気槽がトラックのような循環水路の形をした処理施設です。処理の方法は上述の連続式浄化処理施設と同じ考え方ですが、形状等が改善されたことにより、運転コストが安くなるように設計されています。連続式浄化施設の原水の一定量を本施設へ送り、放流基準を満たすまで浄化後、河川に放流しています。
施設平面図
施設全景
低負荷汚水処理
車両洗浄施設の洗浄水などの低濃度汚水は、第1曝気槽で曝気処理後、処理水として貯留槽(第2槽)に送ります。貯留槽に貯めた処理水は液肥として圃場に散布しています。
第1曝気槽
第2槽