a)検定牛
b)乳期について
c)日記録について
個体毎の泌乳曲線の違い、および個体間の血縁関係を考慮した変量回帰テストデイモデルにより、毎月の検定日記録を直接利用しています。
y= HTDT +ΣA・w +Σu・w +Σpe・w +e
ただし、
| y | 日乳量または乳成分量 |
| HTDT | 牛群・検定日・搾乳回数(母数効果) |
| A | 分娩月齢(母数効果) |
| u | 個体の育種価(変量効果) |
| pe | 恒久的環境効果(変量効果) |
| e | 残差(変量効果) |
| w | (1 φ1(t) φ2(t) φ3(t) φ4(t) exp(-0.05t))と表される母数回帰式 |
| 形質 | 遺伝率 |
| 乳量 | 0.49 |
| 乳脂量 | 0.43 |
| 乳蛋白質量 | 0.46 |
| 無脂固形分量 | 0.47 |
| 体細胞スコア | 0.37 |
a)乳量および成分量
変量回帰テストデイモデルでは搾乳日数毎の育種価を推定できることから、305日目までを積算することによって、推定育種価(EBV)を表示しています。また、ホルスタイン種の評価と同様、ベース年生まれの雌牛集団の平均をゼロとして表示します。
b)乳成分率
乳量と乳成分量のEBVから間接的に算出します。下記は乳脂率の例です。
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ただし、
| EBVF% | 乳脂率のEBV |
| EBVF | 乳脂量のEBV |
| Fbase | 乳脂量の全平均 |
| EBVM | 乳量のEBV |
| Mbase | 乳量の全平均 |
c)信頼度
評価値の信頼性をはかる目安として、乳量についてInformation Source Method(Haris and Johnson, 1998)により計算しています。一般に信頼度は、記録数が増えるほど、血縁関係にある個体が増えるほど大きくなります。
d) 乳代効果
ホルスタイン種の能力評価に用いられるものと同じ牛群検定平均乳価(乳脂率3.5%、無脂固形分率8.3%に換算)を利用して乳代効果を算出しています。
ホルスタイン種評価と同様、5年ごとに移動するステップワイズ方式を採用しています。
2021-3月評価から、2015年生まれの雌牛の評価成績を基準値(ゼロ)として表示し、体細胞スコアについては、2015年生まれの雌牛の表型値の平均値を基準値として表示しています。