ジーンバンク
最終更新日 2021/09/16
農業生物資源ジーンバンク事業

熊本牧場では、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構遺伝資源センターからの受託により「農業生物資源ジーンバンク事業」の一環として植物遺伝資源の保存管理及び種子の再増殖を実施しています。

植物遺伝資源の保存管理について
 当場では植物遺伝資源として「しば」や「すすき」等の栄養体(植物体)178点を保存管理しています。保存管理にあたっては、栄養体が互いに交雑しないよう穂刈りをしたり、類似した雑草が混じらないよう除草作業をしたりします。

 栄養体(植物体)については、研究・教育用として配布が可能です。配布を希望される方は 遺伝資源センターのHP をご覧下さい(オンラインで配布を申し込むことができます)。

シバ・ススキなどの栄養体保存

 熊本牧場で保存管理している栄養体(植物体)
草種 点数
バミューダグラス 15
ススキ属 3
かりやすもどき 1
おぎ 1
すすき 6
八丈すすき 4
いとすすき 1
かりやす 1
バヒアグラス 10
シバ属 1
のしば 133
コウライシバ 1
ベティバー 1
合計 178

 

植物遺伝資源の種子再増殖について

 上記センターに種子で保存されている遺伝資源のうち、在庫量が僅かなものや発芽率が低下したものは、種子の再増殖(タネ採り)が行われます。
 当場では、その中でも暖地型牧草ギニアグラスの種子の再増殖を実施しています。具体的には、再増殖が必要なギニアグラスの種子を上記センターから受領し、その種子を発芽・生育させたギニアグラスからタネ採りをします。採れたタネは熊本牧場から上記センターに返送され、植物遺伝資源として保存されます。このような流れにより種子で保存されている遺伝資源の在庫量や発芽率が保たれています。

種子再増殖(タネ採り)を実施中のギニアグラス

桶の中でギニアグラスの穂を揺すってタネを採る

様子