簡易電気牧柵設置の手順
最終更新日 2016/09/29
1.設置場所周辺の掃除刈り(隠れ場所の排除)
設置場所周辺の野生動物の隠れ場所を排除するため、掃除刈りを行います。
電気柵設置後も周辺の掃除刈りは適宜実施します。
2.防草シートの敷設
電牧線周辺の牧草伸長による漏電を防止するため、1m幅の防草シートを敷設します。
防草シートの敷設に当たっては、外周に幅2.5m以上の作業通路(緩衝帯)を確保します。
防草シートの両端に2m間隔でプラスチック杭を打ち込んで固定します。
3.補強パイプ設置と碍子の取付
電気柵のコーナーには補強用メッキパイプを打ち込みます。直線的に張った電気柵
であっても25m間隔で補強用メッキパイプを打ち込みます。
補強用メッキパイプは長さ1.3mであり、30cm地中に打ち込みます。
補強用メッキパイプに電牧線結束位置が地面から20cm間隔になるよう碍子を5段
取り付けます。
4.園芸ポール用支柱の打設
市販の園芸ポールを支持するための水道パイプを打ち込みます。防草シートの外周側
から40cmの位置に、30cmに切断した水道パイプを3m間隔で20cm打ち込みます。
5.園芸ポールの差込
園芸ポール(3m)をラケット型に曲げ、両端を水道パイプへ差し込みます。
水道パイプから園芸ポールが抜けないように竹串を打ち込みます。
6.電牧線張り
補強パイプの碍子に電牧線を結束します。電牧線の間隔は、地面から20cm
間隔で5段張りします。
園芸ポールへ電牧線を結束バンドで固定します。電牧線の間隔は、地面から
20cm間隔で5段張りとなります。
7.電牧器本体等設置
電線設置後に、電牧器本体、バッテリー、ソーラーパネル及びアースを設置します。
電牧線の電圧を専用計測器で計測し確認します。
8.安全対策(高圧電気注意喚起の看板設置)
安全対策として、電気柵に注意を喚起する看板を設置します。
9.(日常管理)電気牧柵の点検
専用の計測器で電圧を測定し、漏電や断線等の確認を行います。また、目視により、
電牧線の間隔や施設の破損を点検します。
10.
(
日常管理)防草シート周辺の除草対策や外周の掃除刈り
防草シート周辺は、乗用モアー等で刈払します。
防草シート周辺の牧草伸長による漏電を防止するため、機械で刈れない防草シート際
へは、除草剤を散布します。
ラップサイレージの鳥獣害対策
鳥害対策として、ラップサイレージ上面から20cmの位置に、ナイロン製の防鳥糸を
張り巡らせます。イノシシ対策として、ラップサイレージ外周に電牧線を地上20cmと
40cmの2段に張ります。
また、ラップ保管場の周辺は、獣の隠れ家とならないように掃除刈りや除草剤を散布し
ます。