ここでは山羊の飼養管理に関する創意工夫事例をご紹介いたします。全てではありませんが、当場ではエコと節約のためなるべく廃材を利用して作成しています。
また、山羊だけではなく他の家畜でも工夫して応用することも考えられます。ご関心のある方は、実物を見て頂くこともできますので、一番下の問い合わせ先まで遠慮無くご連絡下さい。
1.特徴
山羊の採食中に機械または手搾りによる搾乳を行う事が出来ます。目の高さに山羊が来るため健康状態を観察しやすく、立って搾乳が可能なので労力軽減を実現しました。清潔な環境の維持にも貢献します。
2.作成方法
①山羊の乳房が人の目の高さに来るように搾乳台を作ります。
②頭が来る場所に、えさ箱、区切り板、首固定用の柱の取り付けます。
③山羊が乗り降りできるよう台の両側に緩やかな階段をつけます。
3.使用資材
鋼材、鉄板など(搾乳台のみ)
4.材料費(参考価格)
約12~13万円(ミルカー除く)
5.その他
搾乳台は搾乳する頭数に応じて大きさを調整してください。
1.特徴
一度に10頭の哺乳が可能な移動式哺乳台です。
2.作成方法
①プラスチック製のベース(ミルクの器を置く部分)に、プラスチック製の仕切り板、鋼材製の移動用取っ手を取り付けます。これらの取り付けには鋼材金具を使用しました。
②底部にキャスター(車輪)を4箇所付けます。
2.使用資材
プラスチック板、袋ナット(子山羊のケガ防止に、各部品の取り付けに使用)、鋼材
3.材料費(参考価格)
約4千円
4.その他
親と分離して子山羊を飼育する場合に有効です。ほかに小動物の飼育にも転用可能です。
↑ 黄色部分が受け皿
1.作成方法
草架の下に鋼材で受け皿を作り、受け皿が山羊の口の高さになる様調節し、溶接します。
2.使用資材
草架、サビ止めペンキ、鋼材
3.材料費(参考価格)
約3千円(受け皿のみ)
4.その他
受け皿は洗浄しやすい様に適当に穴開け加工します。
1.特徴
人工授精を行う時、山羊が動かない様にする台です。高さを調節することが出来、小型山羊でも利用出来ます。
2.作成方法
①L鋼で鉄棒状の台を作ります。足の角度は変えられるように(角度を変えることで高さが調節できる)ネジで留めます。
②足と足の間に溝を切ったL鋼を渡して、固定します。
3.使用資材
鋼材、丸管、ゴムホース
4.材料費(参考価格)
約1千円
5.その他
山羊を乗せた時腹部に当たる部分は丸管を使用し、さらにゴムホースをかぶせると山羊の負担が軽減できます。
1.作成方法
①雌山羊の体にあわせ枠を作ります。(雄山羊の足も入る幅が必要)
②雌山羊をつなぐために前方に短いチェーンとナス管を付けます。
③底部に鉄板を取り付けます。
④前方部にタイヤを取り付けます。
2.使用資材
鋼材
3.材料費(参考価格)
約4千円
4.その他
タイヤ付きなので移動も楽です。