隔離
最終更新日 2021/11/11

隔離の目的は主に以下の①②が挙げられます。

①種子生産ほ場に隣接するほ場からの意図しない種子の混入を防ぐ
②種子生産ほ場周辺に存在する交雑汚染源からの花粉による意図しない交雑を防ぐ
 イネ科・マメ科牧草はほとんどが他殖性であり、特に上記②に注意を払うことが必要です。そのためほ場検定では隔離に必要な距離を定め(下表)、この範囲内に交雑汚染源が存在しないことを確認します。
(例)他殖性イネ科牧草の原種子生産ほ場が1haである場合、ほ場の端から200m内に交雑可能な作物・雑草がないことが必要です。

区分 原原種子 原種子 保証種子
他殖性イネ科牧草類      
 栽培面積が2ha以下の場合 200m以上 200m以上 100m以上
 栽培面積が2haを超える場合 100 〃 100 〃  50 〃
自殖性イネ科牧草類  18 〃   3 〃   3 〃
他殖性マメ科牧草類      
 栽培面積が2ha以下の場合 200 〃 200 〃 100 〃
 栽培面積が2haを超える場合 100 〃 100 〃  50 〃
トウモロコシ 200 〃 200 〃 200 〃
ソルガム類 400 〃 400 〃 200 〃
他殖性麦類 300 〃 300 〃 250 〃
自殖性麦類  18 〃   3 〃   3 〃
イネ  18 〃   3 〃   3 〃