日本草地学会で長野牧場職員が発表を行いました
最終更新日 2016/10/06

2009年(平成21年)3月28日~30日に日本大学(藤沢)にて開催された2009年度日本草地学会大会において、当場職員が「イタリアンライグラス育種における形質評価とDNAマーカーの選抜の有効性」に関して発表を行いました。本研究は畜産草地研究所との共同研究です。
ペレニアルライグラスが保有する冠さび病抵抗性遺伝子をイタリアンライグラスに導入することを目的として、ペレニアルライグラスの個体にイタリアンライグラスを戻し交配し、得られた後代種子から抵抗性遺伝子を持つ個体を選抜しました。その際、抵抗性遺伝子に連鎖したDNAマーカーを用いて選抜が行えるかを検証しました。
その結果、これまで行われてきた形質による評価(冠さび病菌を接種し、感染するかどうかを見る方法)では、結果が栽培環境に左右され抵抗性遺伝子を持つ個体を選抜できない場合があるのに対して、DNAマーカーを用いた方法では抵抗性遺伝子を持つ個体をより確実に選択できることが示唆され、DNAマーカーを用いた選抜の有効性が示されました。