第1回 発芽検査講習会を開催しました
最終更新日 2016/09/27

平成28年8月25~26日にかけて、ISTA ( 国際種子検査協会 ) の国際規程に基づく発芽検査技術に関する講習会を実施しました。
今回の講習会開催は (一社)日本草地畜産種子協会から「 各事業所で様々な方法により飼料作物種子の発芽検査が行われている現状を踏まえて、検査技術の向上および平準化を図ってほしい 」との要望を受けたことが背景にあります。
本講習会は今回が初の試みで、種苗業者および(一社)日本草地畜産種子協会から15名にご参加いただきました。
1日目は、ISTAルールに基づく発芽検査の各種定義・原則・検査条件・検査手順等、最新版のISTA規程の改訂内容、ISTAハンドブックに基づく芽生評価のポイント、当場における具体的な検査手順の例について講義を行いました。
2日目は実習として、同一サンプルを用いた事前検査の結果の検証(検査者間の結果の比較)、イタリアンライグラス、チモシーを用いた検査を行いました。
参加者の経験年数は3ヶ月から30年までと幅広く、「 ISTAの定義を学ぶ良い機会だった 」 「 他社との交流の場ができ、普段は聞くことのできない他社の手法について知ることができた 」 「 業界としての統一を図るという点から、定期的に講習会を開催してほしい 」 「マメ科、トウモロコシの検査方法についても具体的な手法を習得したい 」 等、様々な感想をいただきました。
当場は国内唯一の飼料作物種子の検査・証明を行う公的機関であり、今後もこのような場を通して国際基準に基づく検査技術の普及に努めていきたいと思います。

1日目:講義

2日目:実習(イタリアンライグラス)

2日目実習(チモシー)