施設栽培
最終更新日 2016/09/27
施設栽培

マメ科の牧草はハチにより授粉し種子ができることから、花に訪れるハチの活動により採種量が大きく変わります。特に、日本の気候は開花から結実期間中(5月中旬~7月中旬)に降雨が多いため、露地でのマメ科の採種は種子収量の確保が難しいです。
このことから、当場ではマメ科牧草の施設栽培を行っています。この方法により、降雨でハチの活動が抑制されず、安定した採種性を確保できます。特に天候不順年での採種性が露地に比べ大幅に向上されます。
当場の施設栽培は、地植えとバケツやプランターを用いた栽培を行っています。

地植栽培

整地後、灌水装置を設置し、マルチを敷きます

育苗した苗を移植します

(シロクローバ)開花揃期にはマルハナバチを放飼します

(アルファルファ)開花揃期にはマルハナバチを放飼します

シロクローバ刈取り間近

刈取りは、手作業で行います。乾燥後、小型コンバインで脱粒します。

ポット栽培

葉や茎が育ちすぎ繁茂するとハチの活動が妨げられたり、種子が蒸れて腐ったりすることがあります。
施設ポット(プランター・バケツ)栽培で、灌水を調整することにより茎葉の伸長を抑制し、牧草の繁茂を防止することができます

プランターやバケツに土を詰め、並べます

花や莢を濡らさず、穂発芽を防止する点滴灌水装置

ポット毎の散水量が均一な点滴灌水装置

シロクローバの開花揃期

アルファルファの開花揃期

開花揃期にマルハナバチを放飼します

マルハナバチによる受粉

花(莢)をひとつひとつ手で摘みます

プランターやバケツ栽培の場合は、1度目収穫後に再生した植物体の2度目の収穫も可能です

シロクローバの花

シロクローバの結実

アルファルファの花

アルファルファの結実