牧草種子の収穫作業を行いました
最終更新日 2017/03/30

6月中旬から順次行ってきたコンバインでの牧草種子収穫作業が7月中旬をもって一段落しました。
当場では、東北以南の温地向け飼料作物新品種の種子増殖(原原種・原種)を行っています。生産した原種子は、主にアメリカやカナダで海外増殖され種苗会社を通じ畜産農家に販売されます。
当場が所在する佐久市は日本でも有数の多照少雨の地域で牧草の採種に適した気候です。それでも、牧草の収穫時期はちょうど梅雨の時期と重なりますが、収穫の際に穂が湿った状態だと、コンバインでうまく脱穀されない、収穫後の乾燥に時間を要するなどの理由から、雨の日には収穫作業を実施できません。そのため、種子の熟度と天気予報を見ながら梅雨の晴れ間を狙っての作業となります。作業は、一日の間でも湿度の低い10時から15時くらいの間に行うのが理想的です。
以下の画像は、2007年(平成19年)7月12日に実施したオーチャードグラス(品種名:アキミドリⅡ)という牧草の収穫の様子です。ほ場の面積は2.9haありますが、大型コンバインを使うと数時間で全面積の収穫を終えることができます。

※種子生産に関しての情報はこちらから

収穫時のオーチャードグラスの穂。実りの色です。

近くで見ると迫力満点