独立行政法人
家畜改良センター茨城牧場長野支場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産・供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

2008年度日本草地学会仙台大会において研究成果の発表を行いました

最終更新日 2016/09/27

3月25日、2008年度日本草地学会仙台大会において、「雄性不稔トールフェスクの新規細胞質系統の作出」という課題名で研究成果の発表を行いました。この研究は、当牧場が畜産草地研究所、雪印種苗株式会社との共同で実施しており、花粉を飛散させないトールフェスクの新しい系統の作出を試みるものです。

・背景
トールフェスクは飼料用として用いられる他、道路のり面や公園緑地などの緑化用としても広く用いられていますが、花粉症のアレルゲンとなること等が問題となっています。花粉の出ないトールフェスクは、花粉症対策として有効である他、種子による生態系への拡散についても抑制効果が期待されます。
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・目的
花粉の出ないトールフェスクとしては、すでに「エムエスティワン(MST1)」という品種がありますが、この品種をさらに改良した無花粉トールフェスクを開発できないか、というのが今回の研究の目的です。

・方法
無花粉トールフェスクの作出手順は下の図のようになります。イタリアンライグラスにトールフェスクを連続戻し交雑することにより、細胞質がイタリアンライグラスで核遺伝子の大部分がトールフェスクとになったものを作ります。イタリアンライグラス細胞質にはいくつかのタイプがあることが分かっています。今回は「MST1」とは異なるタイプのイタリアンライグラス細胞質を用いた無花粉トールフェスクについて、特性調査(花粉形成の有無、開花期や穂数)をするとともに、より多くの種子を得ることができた株を選び、次世代を残す、という方法で選抜を行いました。
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