独立行政法人
家畜改良センター茨城牧場長野支場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産・供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

地球の裏側、「ブルキナファソ国」から研修生を受け入れました

最終更新日 2017/03/30

2008年(平成20年)11月11日から21日まで、独立行政法人 国際協力機構(JICA)の委託により、ブルキナファソ国よりランコアンデ・ディアキロ・オリヴィエさんを研修生として受け入れ、優良種子の生産・検査技術に関する研修を行いました。
今回の研修では、事前にオリヴィエさんから要望を受けていた、トウモロコシとソルガムの異型淘汰(純度の高い種子を収穫するための畑での管理技術)、病害虫対策(病気や虫の害を防ぎ良質な種子を安定的に収穫する技術)、収穫後処理(収穫した種子を乾燥・精選・貯蔵するための技術)などについて、現場での実習を主体に研修を行いました。
オリヴィエさんは、ブルキナファソ国では中央機関の種子検査官として職務にあたられています。オリヴィエさん御自身は専門機関での教育を受けられ、勤務機関はある程度の設備が整っているとのことですが、検査官として指導に赴く農村部では電気などのインフラ整備がまだ不十分であり、また、農村部では読み書きのできない農民も数多くいるとのことでした。
このため、実習では、単純に長野牧場での作業体系を紹介・説明するだけでなく、簡易な道具を用いた管理技術を紹介・実践するなど、ブルキナファソ国でも応用できるように研修内容を工夫しました。
オリヴィエさんからは、「要望した事項が研修に盛り込まれていたため満足している。また、職員の皆さんが温かく、親切に接してくださったことに感謝している。」とのお言葉を頂き、職員も満足しています。
今後も、優良種子を生産するための技術指導には積極的に取り組んでいきたいと考えています。
とうもろこしの脱粒(芯から実を取る作業)の実習作業の画像
とうもろこしの脱粒(芯から実を取る作業)の実習作業
種子の栽培検査を行う畑での説明の画像
種子の栽培検査を行う畑での説明
作業機械の説明を通訳中の画像
作業機械の説明を通訳中
精選した種子の計量・袋詰めの画像
精選した種子の計量・袋詰め
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