独立行政法人
家畜改良センター茨城牧場長野支場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産・供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

牧場でソバを栽培する理由とは?

最終更新日 2016/09/27

1.はじめに
長野支場では、日本国内でも日照時間の長い佐久地域の気候条件を生かして、家畜用の牧草・飼料作物の元となる良質なタネ(種子)を増やし、供給する業務を行っています。
タネは79ha(東京ドーム約17個分)と非常に広大な畑で栽培されています。畑では「混ざり」のない純粋な品種のタネを作るために、いくつかのブロックに分けて隔離距離を設け、各品種のタネを生産しています。

2.どうしてソバを栽培するのか?
一度牧草のタネを作った畑では次の作付けに向けて、こぼれたタネを消滅させるために数年間空き地にする必要があります。しかし、空き地のままでは雑草が繁殖し、土地がやせて土埃も立ってしまいます。そこで、休ませている畑に生育の早いソバを作付けし、空き地対策を行っています。さらには、ソバ自体を畑にすき込むことによってソバが土壌の改良材となり、畑のコンディションを整えてくれます。
このように、すき込んで土壌を肥沃にしてくれる作物を「緑肥作物」といいます。
長野支場では、すき込む前のソバの実を副産物として収穫し、毎年入札によって売払を行っています。

浅間山とソバ畑が広がる美しい光景も、畑のコンディションを整えるための大事な過程なのですの画像
浅間山とソバ畑が広がる美しい光景も、畑のコンディションを整えるための大事な過程なのです
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