独立行政法人
家畜改良センター茨城牧場長野支場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産・供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

牧草種子生産の先進国であるアメリカの採種技術と種子の流通事情を調査してきました

最終更新日 2017/03/30

2013年8月17日~9月1日にかけて、アメリカ合衆国のオレゴン州およびミネソタ州に牧草種子の採種技術、育種事情、種子の流通事情などを調査するため、当場職員を派遣しました。アメリカ西海岸に位置するオレゴン州は世界の牧草種子の一大生産地であり、わが国で育成された牧草品種の流通種子の多くもここで生産されています。

採種性を向上させるための先進的な採種栽培技術、アメリカでの牧草品種の育種の重点課題、さらには牧草種子の流通事情など、国内の育種から種子生産・販売に従事する多くの関係者に参考になる情報を得ることができました。他方で中西部に位置するミネソタ州は伝統的な酪農地帯であり、また小規模ながら牧草類の採種地でもあるということで、採種事情のみならず、アメリカの酪農家の飼料作物に対するニーズや採種先進地域であるオレゴン州との相違点などを調査してきました。

今回の調査で得られた情報を活かし、日本の畜産農家に対して少しでも国内で育成された優良な牧草品種種子を安価に供給できるように、一層の採種性の向上などによる生産コストの削減に努めるとともに、これら品種の実証展示や草地管理指導などの普及活動に努力してまいります。
収穫され野積みにされた牧草種子(オレゴン)の画像
収穫され野積みにされた牧草種子(オレゴン)
牧草の新品種育成試験の様子(オレゴン)の画像
牧草の新品種育成試験の様子(オレゴン)
生産した牧草種子の保管庫(オレゴン)の画像
生産した牧草種子の保管庫(オレゴン)
収穫用コンバイン(ミネソタ)の画像
収穫用コンバイン(ミネソタ)
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