2018年度日本草地学会熊本大会で発表を行いました。
最終更新日 2018/04/18

2018年度日本草地学会熊本大会で発表を行いました。

平成30年3月24日~26日に熊本市内で行われた日本草地学会熊本大会において、本年度当場で実施した調査研究報告2題「高採種性イタリアンライグラスの育成に資する関連形質の調査」および「フェストロリウム種子生産における収穫適期簡易判定方の確立に関する研究」と、当場で実施している公共牧場の簡易草地更新の成果報告「不耕起播種機による草地更新の省力化」の合計3題について、ポスター発表を行いました。いずれの課題についても大勢の方から質問等を受け、優良品種の普及や草地改良についての関心の高さを伺うことができました。
また26日には小集会「飼料作物育種における種子増殖の現状と課題」が行われました。この小集会は当場職員が平成25年に行った米国における採種事情の調査報告がきっかけとなり始まったもので、試験研究機関、種苗会社、日本草地畜産種子協会、家畜改良センター等関連団体参集の下、今回で4回目の開催となりました。今年は「暖地型牧草」をテーマに採種性について意見交換が実施され、長年暖地型牧草の採種を行っている家畜改良センター熊本牧場からは採種技術および採種状況についての報告と課題提起がありました。出席者には採種における苦労と技術改善の成果を理解してもらうことができ、小集会を通して育種段階で採種性を考慮した選抜が重要であると再認識する事ができました。
今後とも長野支場は優良品種種子の生産、技術指導等により品種の利用拡大に取り組み、得られた成果については学会等で積極的に公表していきたいと考えています。