岡崎牧場の飼養管理(育すう)
岡崎牧場の設備
岡崎牧場の育すう鶏舎は5棟あります。鶏舎内の構造は、2段ケージで、1鶏舎当たり292ケージ設置してあります。1区画(上段のケージ+下段のケージ)当たり24~25羽を収容しています。
育すう鶏舎(1~3号棟)
育すう鶏舎(3~5号棟)
育すう鶏舎内部
育すう用ケージ
ふ卵舎から育すう地区への移動
ふ卵舎で生まれたヒナは、雌雄に区分した後、系統ごとに箱に入れて育すう鶏舎へ移動させます。
ふ卵舎から運び出されるヒヨコ
ヒナ箱に入ったヒヨコ
受け入れ時の管理

    餌付け

  受け入れから3日程度は練り餌を与えます。
初生ヒナは、水を飲ませることが大切であり、飲水器を使うことを覚えさせます。
卵用鶏の場合、ケージ飼いで、「ニップルドリンカー(※)」による給水が主体となっているため、ニップルドリンカーの使い方を覚えさせないとヒナは水が飲めません。
水覚えの悪いヒナに対し、水を与えるためにもエサに水を加えた練り餌を与えています。

    ※ニップルドリンカー
      水道管の側面等に取り付ける部品で、先端を押すと水が少量出る仕組みになっています。
      下記のページの「給水」の項目に大きな写真が載っています。併せてご覧ください。

    温度

  岡崎牧場が作成した「飼養管理マニュアル」に基づき、ヒナ受入日は35℃を設定温度としています。(ヒナが散らばってうつ伏せになっている状態が適温の判断になります。)
その後、2日おきに1℃ずつ下げ、21℃で廃温します。

    湿度

  発生してから2週間程度は、飼養管理に特に注意を払わなければならないため、ヒナの脚が乾燥しないように、50%以上を保ちます。

餌付けの様子
温度が適温のときのヒヨコの状態
日常管理

    給餌

  エサは毎日3~4回自動給餌機により給与されます。
    午前と午後の2回エサならしを行います。

自動給餌機による給餌(成鶏)
エサならし作業

    除糞

  自動除糞機で鶏舎内のフンを集め、縦型コンポストで発酵し、堆肥化処理しています。

除糞作業
コンポスト

    清掃

  給餌・除糞作業の終了後、鶏舎内の床等の掃除を行います。また、消毒薬を撒布します。

清掃作業
消毒液の散布

    ヒヨコの観察

  作業の間に、ヒヨコの観察を行います。
    観察のポイントは、「食欲」、「糞の状態」、「活力があるかどうか」、「外観」等です。

観察の様子(成鶏)
成長に合わせた管理

    翼帯(バンド)の付け替え

  ふ化当日にヒナの脚に巻き付けた翼帯は、そのままにしておくと脚にくい込み、脚が脱落する場合があるため、成長した時期(10~14日齢)で鶏の右翼の翼膜に付け替えます。
個体識別のものであるため、絶対に落ちないように付ける必要があります。

育すう鶏舎から成鶏舎地区への移動
雄については、約50日齢に達すると、育すう鶏舎から成鶏舎の群飼用ケージへ移動させ、約110日齢に達すると成鶏舎の雄用単飼ケージに移動させます。
雌については、約110日齢に達すると成鶏舎の雌用単飼ケージに移動させます。
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