独立行政法人
家畜改良センター岡崎牧場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産・供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

平成20年度第1回研究講座の概要

中部日本養鶏研究会(会長:独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場長、米田勝紀)は、10月30日、愛知県岡崎市内で研究講座を開催しました。

冒頭の挨拶で米田会長は、「かつて各地にあった研究会も今では中部のみとなっている。本研究会では、その時々のトピックスに関する講演会を開催してきた。今後もより精錬された有益な会としていきたいので、引き続き皆様方のご支援をお願いしたい。」と述べました。

研究講座では、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所人獣感染症研究チームの塚本健司氏が「鳥インフルエンザ:最近情報と対策」の演題で、また、有限会社鈴鹿ポートリーの近藤博信氏が「マーケティング戦略に基づく革新的養鶏経営の実現」と題して講演を行いました。

研究講座(14:00~16:40)

鳥インフルエンザ:最近情報と対策
平成20年度写真①塚本健司氏(動物衛生研究所)の画像

塚本健司氏
(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所人獣感染症研究チーム)
農場での具体的な衛生管理方法や鳥インフルエンザの発生状況について発表され、「鳥インフルエンザウイルスは晩秋に日本に持ち込まれ、3月頃まで限られた地域に存在している。農場の衛生管理のポイントとしては、防鳥ネットの使用、消石灰の散布、更衣更靴等であり、自分の農場に適応させ、マニュアル化を図るのがよい。また、韓国、香港での発生、調査報告はアジア地域における汚染状況を知る上で良い指標になるため、海外の発生状況、疫学情報にも気を配る必要がある。」と述べられました。
マーケティング戦略に基づく革新的養鶏経営の実現
平成20年度写真②近藤博信氏(鈴鹿ポートリー)の画像

近藤博信氏
(有限会社鈴鹿ポートリー)
自社で永きにわたり実践してきたマーケティング戦略に基づく革新的養鶏経営の一端を紹介され、「当社は養鶏業で発生する鶏糞からペレット肥料を作り、県内外の耕種農家へ販売している。この肥料は、鶏糞堆肥としてはその成分が一定であることから、普通肥料として登録し、三重県内のエコファーマーに多く利用されている。鶏糞ペレット肥料を軸とした営農が耕畜連携に貢献していることをより一層社会が認識してくれるようになれば、畜産を始めとして、農業に就農しようとする若者の励みにもなり、誇りにもつながっていくのではないかと考えている。」と述べられました。

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