調査研究業務
調査研究
豚の産肉性、繁殖性の向上
最終更新日 2023/08/08
豚の繁殖性の向上
豚については、
- 1回あたりの分娩頭数「産子数」
- 食べておいしいと感じる「肉質」
- 豊富な肉付き「産肉能力」
- 種豚の供用年数の向上に寄与する「肢蹄の強健性」
などの形質が重要です。産子数は、遺伝率が0.1と低く、従来の統計的な育種手法では効率的な改良が難しいため、従来の手法と遺伝子育種手法の組合せによる新たな育種手法の確立が期待されています。
家畜改良センターでは、大ヨークシャー種の繁殖能力を向上させるために、能力の優れる豚を外部より導入(育種素材の導入)して、統計的な育種手法による改良を進めるとともに、各個体のDNAを収集して、産子数などの繁殖性に関わる複数の遺伝子を調査しています。
このようにして、産子数などの成績と遺伝子の型との関連性を把握した上で、遺伝子の情報と統計的な育種手法を組み合わせて選抜するという新しい育種手法の確立を目指しています。