独立行政法人
家畜改良センター十勝牧場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産、供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

めん羊

家畜改良増殖目標(めん羊)

最終更新日 2017/05/25

改良目標

(1)能力に関する改良目標

国産ラム肉の需要に応えるため、斉一化に重点を置き、安定した生産体制づくりに努めるとともに、生産コストの低減を図るため、産肉能力及び繁殖能力の向上に努めるものとする。
また、草類に対する食性の幅が広く、下草等の短い草を好むなどの採食特性をいかしつつ、地域でのめん羊の多様な利用を図るものとする。
①産肉能力
発育性、増体性及び枝肉歩留りの向上に努めるものとする。
②繁殖能力
ほ育能力(1腹当たり離乳頭数)を維持しつつ、受胎率の向上に努めるものとする。
表1:能力に関する数値目標
90日齢体重 1腹あたり離乳頭数
現在 30kg 26kg 1.4頭
目標
(平成37年度)
33kg 29kg 1.5頭
注1:サフォーク種のものである。
注2:「90日齢体重」は、母羊が「5才」「単子分娩・一子ほ育型」の場合の数値を基準とした補正係数を用いた次の算式により算出される。

90日齢時体重= 生時体重+(測定体重-生時体重)/測定日齢×90×(母羊の年齢の補正係数)×(分娩・ほ育型の補正係数)

この算式を用いて、自ら飼養している子羊の90日齢時体重を計算することにより、上記の表中の数値と比較することができる。
注3:1腹当たり離乳頭数は90日齢離乳時のものである。
表2:母羊の年齢、分娩・ほ育型を補正する係数
要因 補正係数
母羊の年齢
2才 1.08
3才 1.01
4才 1.00
5才 1.00
6才 1.03
7才 1.08
分娩・ほ育型
単子・一子 1.00
単子・二子 1.10
双子・一子 1.08
双子・二子 1.19
三子・一子 1.09
三子・二子 1.24
三子・三子 1.37

(2)体型に関する改良目標

強健で肢蹄が強く、体積に富み、後躯が充実し、体各部の均称のとれたものとする。

(3)能力向上に資する取組

①改良手法
血統登録情報を活用した近親交配の回避及び不良形質の排除や、スクレイピー抵抗性遺伝子の保有率の向上に配慮した交配に努めるものとする。
また、客観的な能力評価手法の活用に向けた取組を推進するとともに、そのデータ収集に努めながら、優良な種畜を選抜・育成するための改良手法への応用についても検討を進めるものとする。
②優良な種畜の確保
純粋種の減少及び種畜の不足が危惧されていることから、関係機関や飼養農家の協力の下で、優良な種畜の供給体制づくりを推進するものとする。
③人工授精技術の活用
効率的な改良・増殖を進めるため、家畜人工授精師の育成等を通じた人工授精技術の向上を図るとともに、人工授精技術の活用により優良種畜の広域的な利用に努めるものとする。
④飼養・衛生管理
ア.飼養及び衛生管理技術の向上を図り、人工ほ乳技術を活用した子羊の損耗防止や分娩前後の母羊の適正な栄養管理等により生産性の向上に努めるものとする。

イ.暑熱対策等の実施のほか、家畜疾病の発生予防及びまん延防止のため、生産者における飼養衛生管理基準の遵守の徹底について指導するものとする。
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