十勝牧場では,馬・肉用牛・乳牛・めん羊のフンや敷料を切り返しと撹拌によって好気的発酵処理を行い,たい肥にしてほ場に還元したり,もどし敷料として活用して,環境保全に努めています。
良質な堆肥を作るためには、好気性微生物が増殖するための条件をととのえることが必要です。
· 栄養
家畜糞尿の中には未吸収の栄養源が存在し、その栄養素を好気性微生物が分解して熱エネルギーが発生します。
· 水分
60~70%が適当です。多すぎると通気性が悪く、少ないと微生物が活動しません。前処理で比重調整を行うことが堆肥発酵の絶対条件です。
· 温度
分解の際に発生する熱エネルギーにより、70~80℃まで上昇します。これが好気性微生物の活動を促します。
· 酸素
堆肥化には微生物の活動を促すことが必要です。微生物は好気性のため酸素の供給が欠かせません。切り返し作業を行い、好気性微生物が増殖するようにします。
堆肥処理施設の全景
堆肥処理の流れ
1.搬入
2.堆肥舎