独立行政法人
家畜改良センター十勝牧場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産、供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

種子検定

最終更新日 2019/11/22

寒地型飼料作物の原原種子、原種子および保証種子生産に際し、ほ場検定、種子検定及び事後検定を実施し、全検定に合格し、適正と認められた原種子は、OECD品種証明制度に基づき海外増殖用種子として供給されています。
十勝牧場業務第一課・飼料班では、当場の種苗課が生産した原原種子および原種子についてこれら3つの検定を実施しています。

OECD品種証明制度に基づく検査

OECD品種証明制度とは

作物の種子が国際間で流通する際、種子が生産された国の指定機関がその種子の品種の真実性を保証するための手法を、OECD(経済協力開発機構)が国際的に標準化した制度です。作物のグループ別に下記のスキームに分類されています。

①イネ科及びマメ科牧草
②アブラナ科及びその他の油糧または繊維種
③穀類
④飼料用及び砂糖用ビート
⑤地下茎クローバ及び類似種
⑥トウモロコシ
⑦ソルガム
⑧野菜

加盟国は2019年6月現在61カ国で、日本は①、②、③、④、⑥及び⑦の6つのスキームに加盟しています。このうち①、③、⑥及び⑦のスキームの実行にあたっては長野支場が国内唯一の実務機関として認定されており、イネ科及びマメ科牧草、えん麦、トウモロコシ及びソルガム等の飼料作物種子の品種証明を行っています。(えん麦、トウモロコシ及びソルガム等は2009年から証明が可能となりました。)

検定の流れ

海外へ輸出される飼料作物種子について、各種検定(ほ場検定、種子検定、事後検定)を行い、すべての基準を満たした荷口に品種の真実性を証明するOECDラベルを添付します。
  • ほ場検定別ウインドウで開きます
    • 種子生産ほ場が品種純度を維持するための条件を満たしているかを検定します。
  • 種子検定別ウインドウで開きます
    • ほ場検定に合格した被検定種子の品質を検定します。
  • 事後検定別ウインドウで開きます
    • 先の2検定に合格した種子について育種家が公表している特性を維持しているかどうかを、実際に育種家種子と比較栽培して検定します。
kentei.pngの画像

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