横斑プリマスロック種の品種名は、アメリカ東部マサチューセッツ州のプリマスで成立したことに
由来します。
横斑プリマスロック種の成立は1874年と比較的早く、日本にも1886年(明治19年)にアメリカから
輸入されています。当初は主に肉用として利用されていて、1930年頃のアメリカではブロイラー
の主流となっていました。1940年代前半も引き続き横斑プリマスロック種とロードアイランドレッ
ド種の交雑種(バードクロス)が肉用鶏の主流となっていましたが、強健で成長の早いニューハ
ンプシャー種の登場により肉用鶏としての利用は減少しています。
そこで、卵用鶏として産卵率を重視した改良を行い、白色レグホーン種との交雑種(ロック
ホーン)が卵用鶏に利用されるようになりました。しかし、白色レグホーンとロードアイランドレッ
ドの交雑種(ロードホーン)の登場により、卵用鶏としての利用も減少しています。
現在では、肉用鶏として各地の地鶏や銘柄鶏の作出に使われています。