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家畜改良センター兵庫牧場

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まめ知識

ウイルス型と渡り鳥の飛行ルート

最終更新日 2021/06/01

ウイルス型と渡り鳥の飛行ルート

ところで,H5N8亜型というのは,いつ頃から出てきたのでしょうか?
鳥インフルエンザ感染が確認された家きんおよび野鳥のへい死状況を世界地図に書き込んでみました.大陸の上を囲むように塗ってあるのは,渡り鳥の飛行ルートです.確認されたウイルスの型は色分けしています.
2011年にはいませんでした.アジアにはH5亜型が分布していました.2012年,やはりアジアにはH5が多かったのです.
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2014年,北米,ヨーロッパと北東アジアにH5N8亜型(図のピンク〇)はいきなり出現します.この年,H5N6も出現します.
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2016年,西ヨーロッパ・アフリカ ルートと中央アジア ルートに広がりました.
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H5N8は,2016年から2017年にかけて,南北アメリカを除いて急速に拡散しました.その後,2018年には中近東を中心に周辺からは消えていくように見えました.
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2019年,H5N8は,さらにエリアを狭めています.
ところが,2020年,東ヨーロッパから西ヨーロッパへと急速に広がっていきます.北東アジアでは,10月末に韓国で野鳥から検出されたのに続いて,日本で大流行に至りました.野鳥の飛来ルートでいうと,中間にある中央アジアルートをとびこえています.なお,2020年秋,ヨーロッパで高病原性H5N5による発生報告が出始めています.
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2021年に入ると,インド大陸でもH5N8亜型による発生が起きました.
また,アフリカ大陸では,H5N1亜型による発生が見られ,西ヨーロッパでも散発しています.
5月,ヨーロッパでH5N1亜型による発生が続くほか,H5N4亜型が散見されます.

ヨーロッパにおけるウイルス型の推移

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1月,主に東ヨーロッパでH5N8亜型による発生がありました.
2月から5月にかけて,ドイツと東ヨーロッパで散発しました.
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6月,7月は発生がありません.
8月,9月,ロシアやカザフスタンで発生が始まり,10月にはオランダにやってきました.
11月にはドイツ北部で多発したほか,イギリス,アイルランド,イタリア北部に拡散します.
12月,発生地は周辺に広まっていき,フランス,スペイン,スウェーデンおよびノルウェイに至りました.
検出されたウイルスはH5N8亜型が多いのですが,年末にH5N1亜型やH5N5亜型が増えています.また,ドイツではH5N3亜型が出現しました.
1月,H5N8亜型ウイルスによる発生は東欧に広がっていきます.
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2月以降,発生件数は減少するものの,ヨーロッパ全域で出ています.
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H5N5亜型およびH5N1亜型が引き続き発生している他,H5N4亜型が出現します.
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