在群期間では、牛群内に留まった長さを最長84か月までの月齢として評価してきましたが、在群能力では、3産までの各乳期を前・中・後期に分割した全9区分において検定牛が存在していたかどうかを指標として育種価を推定しています。
2022年2月の評価から、"0.00"を基準とした標準化育種価(SBV)により表示しています。
以下の条件を満たす記録
a. 同一管理グループに同期牛が存在すること。
b. 初産分娩が35か月齢以下であり、初産分娩後250日経過していること。
y=HY+A+L+pe+u+e
ただし、
y | 在群能力:1(生存)、0(除籍) |
HY | 初産分娩時の牛群・年(母数効果) |
A | 初産分娩時月齢(母数効果) |
L | 3産×3区分の泌乳ステージ(各産次を3区分(分娩後50日未満、250日未満、次の分娩まで)に分割、3産までの生存を表型値とし、1個体につき最大9データを取得) |
pe | 恒久的環境効果 |
u | 育種価(変量効果) |
e | 残差(変量効果) |
遺伝率 | 0.051 |
2020-8月より採用
雌牛は3産に満たない場合、育種価が過大推定される傾向があります。そのため後期の雌牛は育種価を公表しますが、中期、前期および記録が無い雌牛は間接推定値を用いた公表を行います。
間接推定値は、空胎日数、体細胞スコア、乳用強健性、体の深さ、後乳房の幅、乳器、肢蹄および乳量の評価値を用いて選抜指数法で算出します。
中期の牛は、間接推定値と在群能力の育種価の平均値を公表し、前期および記録が無い牛は、間接推定値を公表します。また、中期、前期および記録が無い牛に関しては、間接推定値を用いているため信頼度は公表しません。なお、公表対象は、間接推定に用いた形質全てにおいて評価値を持つ牛です。
5年ごとに移動するステップワイズ方式を採用しており、2015年生まれの雌牛の評価成績を基準値(ゼロ)として表示しています。