調査研究
最終更新日 2021/10/13
調査研究

熊本牧場では、飼料作物の新品種育成のための調査研究・試験を国や県の研究機関と共同で実施しています。ここでは熊本牧場で試験を実施した飼料作物についてご紹介します。

 高越夏性オーチャードグラス「那改1号」(まきばゆうか)

「那改1号」は家畜改良センターと国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以後、農研機構)が共同で育成した高越夏性のオーチャードグラスです。熊本牧場が採取した、有明海沿岸に自生するオーチャードグラス在来種と農研機構畜産研究部門が育成した「那系26号」が由来となっています。2021年4月5日に種苗法品種登録の出願がされ、同年9月30日付で品種名「まきばゆうか」にて出願公表されました。

【那改1号】熊本牧場の試験ほ場で「那改1号」の生草収量や乾物率の検定試験を実施している様子。

 冠さび病抵抗性イタリアンライグラス「那系33号」

 「那系33号」は家畜改良センター、農研機構及び茨城県が共同で育成した冠さび病抵抗性のイタリアンライグラスです。収量性と耐倒伏性に優れるイタリアンライグラス「はたあおば」に冠さび病抵抗性遺伝子を集積して育成され、2019年4月23日に品種名「那系33号」で品種登録されました。

【那系33号】熊本牧場の試験ほ場で「那系33号」の生草収量や乾物率の検定試験を実施している様子。