全国山羊サミットin茨城
最終更新日 2018/11/12

10月13日~14日に茨城県水戸市で第20回全国山羊サミットが開催され、全国各地から山羊農家や畜産関係者、山羊愛好家等おおよそ200名が参加しました。
 初日(10月13日)は、「茨城で山羊を語っぺよ」をテーマに基調講演や事例報告があり、その後参加者全員での総合討論会がありました。「日本ザーンネン種の泌乳前期および中期の乳汁中に観察されたトリプシン処理により消失する抗菌効果」と題し当場職員も発表をしました。未解明な部分の多い山羊乳について、牛乳とは異なり生体由来の抗菌活性物質が観察されることや体細胞数が多いことについて、情報提供できたことは、山羊乳の産業を守る上で非常に大きな成果であったと感じました。2日目(10月14日)は山羊を用いた技術指導(簡易AI、削蹄)、チーズ作り体験、初級者のための山羊の飼養管理、FAMACHAシステムの正しい使い方の4班に分かれて飼養管理セミナーが行われました。今回は簡易AIと削蹄の技術指導を長野支場は担当しました。山羊の削蹄・人工授精の実演を行ったところ、参加者の皆さんが瞬く間に山羊の周囲を取り巻いて非常に熱心に見学されていたのが印象的でした。削蹄一つをとっても、どのように行ったら良いのか、どこまで切ったら良いのかというのはわかりづらく、見学するチャンスもなかなかありません。
 今回の山羊サミットでは、山羊乳の自社加工(チーズ等)や販売戦略、国や県の支援を受ける上で苦労した点など実際に携わった人の声を聞く機会があり、6次産業化を目指している山羊飼養者の皆さんにとって貴重な情報交換や交流の場となっているように感じました。

当場職員による講演

実技研修(削蹄・簡易AI)の実演風景