「種子の大切さ」について講演を行いました
最終更新日 2017/03/30

2015年2月21日(土)当場にて、農家などで構成される「種の交換会」のメンバー25名を招き、講演会を行いました。
講演会では、加藤信夫場長が自身の経験と最新の情報を交えた様々な視点から、「種子の大切さ」について講演を行いました。講演の具体的な内容は、次の通りです。
・種子と遺伝資源の大切さ
・世界の種子ビジネスの現状
・品種の育成から種子が農家に届くまでの流れ
・遺伝子組換品種とは
・長野支場の種子生産業務

講演を聴く参加者

「種子の大切さ」について講演する加藤信夫 場長

講演の後は、参加者に当場の種子生産施設をご案内し、牧草の種子がどのように生産・精選されるのか実際に見て頂きました。多くの参加者が特に驚かれていたのは、刈り幅が3mもある超大型のコンバインや種子を精選する機械の性能でした。

マメ科牧草の栽培について説明を聞く参加者(バケツの中は栽培中のマメ科牧草)

種子の精選について説明を聞く参加者

施設の見学が終わった後は、参加者が持ち寄った花・野菜などの種子の交換会を行いました。交換会では、フウセンカズラ、コリアンダーそしてクロダイズ等、様々な種子が交換され、交換した種の栽培・収穫の方法についても積極的に情報交換がされました。

持ち寄った種子を交換する参加者

フウセンカズラの種子を交換する参加者

種子の交換が終わった後は、「種の交換会」メンバーの「そば打ち名人」により、参加者全員に打ち立て、茹で立ての「そば」が振る舞われました。この「そば」は、「種の交換会」の代表の望月多恵子さんが収穫した自家製のもので、たいへん風味が良く、味わい深いものでした。
今回の講演会は、参加した多くの方々からご好評を頂き、「普段立ち入ることができない施設を見学できて貴重な体験だった。」、「種の大切さだけでなく、長野支場の種子生産業務についても知ることができた。」といったうれしい声を聞くことができました。このような大勢の市民の方との交流は初めての試みでしたが、今後とも機会があれば積極的に対応していきたいと考えています。