ニワトリのからだの部位について
ニワトリの外観
各部位の解説
 鶏冠(とさか)
皮膚が発達した装飾器官で、表皮に近い部分で毛細血管が多くあります。雄の方が雌よりも大きくなります。また、性機能の活発な雄ほど良く発達します。毛冠は、やや長い羽が密生してできたものです。
(写真左:単冠(たんかん)、横斑プリマスロック♀、写真中央:三枚冠(さんまいかん)、アロウカナ♂、写真右:毛冠(もうかん)、烏骨鶏♀)
 嘴(くちばし)と鼻孔(びこう)
嘴(橙色の丸の中):穀類や堅果類の殻を破ったり、虫類をひきさくなど食性により発達の仕方が異なっています。鶏は穀類をついばみやすいよう発達しています。
鼻孔(黄緑色の丸の中):
(写真:横斑プリマスロック♀)
 目(め)、耳(みみ)と耳朶(じだ)
(写真左:横斑プリマスロック♀、写真右:横斑プリマスロック♂)
(赤色の丸の中:目、黄緑色の丸の中:耳、橙色の丸の中:耳朶)
(写真左:白色レグホンひな、写真右:ライトサセックス♂ )
(赤色の丸の中:目、黄緑色の丸の中:耳、橙色の丸の中:耳朶)
尾(お)
(写真左:白色レグホン♂、写真中央:白色レグホン♀、写真右:ライトサセックス♂)
 脚(あし)
趾(あしゆび)の爪(赤い矢印で示した部分):
ひなの頃は小さく比較的柔らかいですが、堅く鋭い鈎爪へと発達します。これらは、枝や止まり木を握り、食い込むようにして体を支えたり、土をかいてエサを探すためにあります。
(写真:白色レグホンひな)
趾(あしゆび、黄緑色の矢印で示した部分):
うろこ状の脚鱗(きゃくりん)で覆われています。これは表皮が角質化したものです。
烏骨鶏等の品種は、これらの間から脚毛(きゃくもう、黄色の丸の中)が生えています。
(写真:烏骨鶏ひな)
距(けづめ、黄緑色の矢印で示した部分):
表皮から発達した角質です。雄に特有なもので、闘争用に使われます。
(写真:ライトサセックス♂)
 参考文献
    養鶏ハンドブック、ニワトリの動物学、欧州家禽図鑑、原色日本鶏、家禽学、家畜飼養の基礎
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