有精卵と無精卵
ヒヨコになる卵とならない卵の違い
雌鶏は、受精しなくても卵を産むことができるため、雌鶏だけで産んだ卵は「無精卵」と呼ばれ、温めてもヒヨコになりません。
一方、雄鶏と雌鶏を同居させ、交尾して産まれた卵は「有精卵」と呼ばれ、温めるとヒヨコになります。雄鶏と雌鶏を同居させる場合は、雄鶏1羽に対して雌鶏10~15羽を飼養ことが理想的だといわれています。
見分け方について
 卵を割る場合
胚(写真中で矢印で示した部分)の大きさで見分けることができます。胚は、黄身の上にある直径3~4mmのうすい白い輪です。有精卵は、無精卵よりもこの胚の部分がハッキリしており、大きくなっています。
 卵を割らない場合
卵を温めて始めてから10日目頃に、卵の尖った方を下に向け、暗い部屋の中で上から光を当てることで見分けることが出来ます(検卵と呼んでいます)。有精卵は血管等が出来始めていますが(写真左)、無精卵は卵全体が半透明なままです(写真右)。殻が赤色の卵は白色の卵より見分けにくいので、温め始めてから12~14日頃に検卵を行うと、より見分けやすくなります。
有精卵の販売について
一般に、スーパー等で売られているタマゴは無精卵ですが、希に「有精卵」等と表示されているタマゴがあります。それらは、温めるとヒヨコになる可能性があります。
テレビ等で目にする、鶏舎で産まれているタマゴについて
基本的に、雌鶏だけを飼っている鶏舎であれば、産まれるタマゴは無精卵です。例外として、人工授精を行っている場合は有精卵が産まれている可能性があります。
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