飼料作物業務

粗飼料生産

最終更新日 2017/03/06

十勝牧場では約980haの採草地で家畜の飼養に必要な粗飼料を自家生産しています。
採草地は寒冷地型イネ科牧草のオーチャードグラス、チモシーを主体とし、6月~9月まで年2回の刈取をします。
刈り取った牧草は、肉用牛・馬・乳用牛・めん羊といった家畜の利用目的に応じて乾牧草・サイレージなどに調製します。

1.乾牧草生産について 
2.ラップ乾草・ラップサイレージ生産について

ラップサイレージ調製システムは、牧草の刈取に始まり、転草、集草、圧搾、ラッピング、格納の作業に至るまで、トラクタをベースにした各種作業機を使用することで機械化一貫作業が可能になっています。多量調製が可能で、貯蔵場所が確保できれば手軽に貯蔵でき、収量の変動に対しても臨機応変に対応できるなど、利便性・簡便性があります。

当場では、牧草の水分が20%程度のものをラップ乾草、50%程度のものをラップサイレージとしています。
①刈取~④圧搾までの生産作業工程は乾牧草の生産作業工程と同じです

3.高水分サイレージ生産について

水分サイレージは、天候条件に左右され難く、適期作業が容易で損失は少ないが、貯蔵施設や機械装備が必要となります。当場では、新たなサイレージシステムとしてチューブバッグサイレージを導入しています。バンカーサイロなどの他のサイレージシステムと比較して、作業性に優れていることや、品質保持能力に優れているという特徴があります。牧草の水分を70%程度に調整し、良好なサイレージ発酵が行われるように水分調整には特に留意しています。