独立行政法人
家畜改良センター鳥取牧場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産・供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

黒毛和種の一卵性双子の話(10回目)

2-a-5.相似性<6>

 一卵性双子3組を用いた過剰排卵処理(2回分)の結果を表2に示します(7)。3組いずれも回収卵数、正常胚数とも双子同士では同じような成績であることがわかります。

bunkatsu100の画像
 我々の牧場において黒毛和種の過剰排卵処理では一般的に回収卵数、正常胚数が20個あるいは15個以上となるのは全体の5%以下となることがわかっていますので、前々回の考え方に沿えば、例えばC組(1回目)の2頭でともに回収卵数30個と23個、正常胚数も19個と18個という成績からみて、過剰排卵処理による反応には遺伝的要因がかなり影響すると考えてもよいのではないでしょうか。

 このように、一卵性双子を用いることによりいろいろな形質について遺伝的要因を調べることができるのではないかと思われます。


(鳥取牧場業務課 小西一之)

表2. 一 卵 性 双 子 の 過 剰 排 卵 処 理 成 績
採卵回数 双子組 ドナー
番号
黄体数 回収
卵数
正常胚 優良胚 正常胚率
 (%)
1回目 A組 A1 15 11 8 3 72.7
A2 15 10 3 3 30.0
B組 B1 10 20 16 15 80.0
B2 12 15 13 12 86.7
C組 C1 18 30 19 11 63.3
C2 21 23 18 13 78.3
2回目 A組 A1 13 15 9 6 60.0
A2 13 10 7 6 70.0
B組 B1 8 9 7 6 77.8
B2 9 12 10 8 83.3
C組 C1* 16 9 6 3 66.7
C2 16 18 13 3 72.2
* : 片 方 の 子 宮 角 洗 浄 失 敗
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