種子検定は、ほ場検定に合格した種子の荷口から一部を検査試料として抽出し、国際種子検査協会(ISTA)の「国際種子検査規程」に準じて、種子の品質を検査します。
飼料作物業務
飼料作物業務
種子検定
最終更新日 2019/11/22
検定の流れ

- 飼料作物の種子(十勝牧場で採種している主なもの)
オーチャードグラス ![]() |
チモシー ![]() |
メドウフェスク ![]() |
検定項目
純度検査
種子生産ほ場からの収穫・精選・梱包を経た種子荷口から試料を採取し、種子の物理的純度(純種子、異種子、きょう雑物の割合)の測定を行います。
-
純度検査の目的
- 検査試料における重量の組成割合から種子荷口の組成割合を推定すること
- 検査試料を構成している様々な種子の種類及びきょう雑物を同定すること
-
純度検査の項目
- 純種子率
- 異種子率
- 夾雑物率
-
異種子があった場合はその種子がどの植物であるか、夾雑物があった場合はその種類の同定を行います。
-
純種子率、異種子率、夾雑物率は草種によって基準があり、基準を満たさない、または基準を超えたものは不合格となります。

発芽検査
-
発芽検査の目的
- 種子荷口の発芽能力を判定することです
- 草種毎に適切な発芽条件の下に(温度、媒質など)発芽試験を行って、発芽率を測定します。
その他の検査
必要に応じて、その他の検査を行います。
- 千粒重測定(種子1,000粒の重さ)
- 水分含量測定
- 異種子の計数
- 倍数性検査(ライグラス類及びアカクローバ)
- 蛍光検査(ライグラス類)
飼料作物種子検査のための十勝の雑草図鑑
海外増殖用種子として「OECD品種証明」を受けるには、ほ場検定で特定雑草(スイバ、ギシギシ等の6種)を適切な時期に根絶させる必要があります。さらに種子検定では、この特定雑草が1粒も混入しないことが必要です。これら制度の高い検定業務を行うため、十勝牧場内で採取した雑草の同定を行い、その特徴などを「飼料作物種子検査のための十勝の雑草図鑑」にまとめました。