烏骨鶏は、小柄であるため肉量が非常に少なく、年間産卵数も170~180個と決して多くないため、実用鶏としての利用には不向きな品種であると言われてきました。
一方、百貨店等の食品売り場では、卵が一個約500円程度の高値(※1)で販売されることもあり、特殊な肉を扱う販売店では、その独特の黒色の肉を目にすることができます。その理由は、烏骨鶏の卵や肉には、ある種の薬効があると考えられているからです。
「本草綱目」によれば、卵は肺病の薬や鎮静剤として利用され、肉は不妊病の薬等に利用されてきたとされています。現在では、薬品としての利用は少なくなってきているようですが、スープ類等にして、健康を保つための食品として広く親しまれてきており、専門で飼養する農家も出てきているようです。