飼育方法
飼育方法
育すう管理Q&A
最終更新日 2022/02/25
1.収容密度や必要な給餌スペースの目安は?
肉用種鶏の平飼いの場合、目安は以下のとおりです。ケージ飼育の場合は、ケージの間口(給餌スペース)から収容する羽数を算出します。
成長段階 | 収容密度 (羽数/1㎡) |
給餌皿の数 (羽数/1枚) |
餌桶給餌スペース (幅/1羽) |
給水ニップル個数 (羽数/1個) |
---|---|---|---|---|
チックガード除去まで | 30羽 | 100羽 | 5cm | 20羽 |
5週齢まで | 8羽 | 40羽 | 15cm | 15羽 |
成鶏移動まで | 3羽 | 10羽 | 雄25cm、雌20cm | 10羽 |
成鶏期 | 2羽 | 10羽 | 雄30cm、雌25cm | 5羽 |
2.異なる品種の鶏を同じ部屋で飼育できますか?
できるだけ別々の部屋で飼育してください。
暖房温度
肉専用種は成長が早いので、体温が上がりやすくなります。一方、シャモ等は羽毛が短く熱が奪われやすいので、品種によって設定温度を調整する必要があります。
給餌
品種や系統によって飼料を食べる速さに差があるため、制限給餌の場合では適切な量を食べられないニワトリが出てきてしまいます。また、雌雄によっても飼料の成分や給餌量が異なるため、同じ部屋で飼うことを避けるか、成鶏期は雌雄別々に給餌できるようにしてください。
どうしても同じ部屋で飼育しなければならない場合は、成長速度や体格が同じような鶏種ごとに収容するようにしてください。
ただし、シャモの雄は攻撃的なので、シャモだけで飼育することをおすすめします。
どうしても同じ部屋で飼育しなければならない場合は、成長速度や体格が同じような鶏種ごとに収容するようにしてください。
ただし、シャモの雄は攻撃的なので、シャモだけで飼育することをおすすめします。
3.ひよこの尻が汚れるのですが、なぜですか?
尻汚れは、消化不良による症状です。2日齢位から発生し、排泄物で肛門が完全にふさがってしまうと食下量が減少し成長への悪影響が出てしまいます。
主な原因
・部屋の温度が低すぎる (一番多い原因)
・部屋の温度が高すぎる
・部屋の湿度が低すぎる
・水を十分に飲めていない
・病気(死ぬ羽数が多い場合、元気のないひよこが多い場合には疑ってみる必要があります。)
対策
・温度、湿度、飲水の管理を徹底する
・練餌を与える→
参照ページ
主な原因
・部屋の温度が低すぎる (一番多い原因)
・部屋の温度が高すぎる
・部屋の湿度が低すぎる
・水を十分に飲めていない
・病気(死ぬ羽数が多い場合、元気のないひよこが多い場合には疑ってみる必要があります。)
対策
・温度、湿度、飲水の管理を徹底する
・点灯管理を行う
尻汚れの対策として、練餌が効果的です。
食下量が増えるうえ、餌を食べることで体温が上がって適温域が広くなり、更に水分も補給できます。
尻汚れの対策として、練餌が効果的です。
食下量が増えるうえ、餌を食べることで体温が上がって適温域が広くなり、更に水分も補給できます。

4.胸ダコを無くす方法はありますか?
給餌皿の高さを調節することで軽減できます。
給餌皿の高さを、鶏が起立した状態で首を伸ばして何とか食べられる高さに調節します。
給餌皿の位置が低すぎると、胸と給餌皿がこすれて胸ダコがひどくなります。
給餌皿の高さを、鶏が起立した状態で首を伸ばして何とか食べられる高さに調節します。
給餌皿の位置が低すぎると、胸と給餌皿がこすれて胸ダコがひどくなります。

5.平飼い以外には、どんな飼育方法がありますか?
鳥かご(ケージ・バタリー)を用いて飼育する方法があります。
長所:平飼いに比べ、同じ面積でより多くのひよこを飼育することができます。
短所:平飼いに比べ、ひよこを頻繁に移動させる必要があります。
長所:平飼いに比べ、同じ面積でより多くのひよこを飼育することができます。
短所:平飼いに比べ、ひよこを頻繁に移動させる必要があります。
立体式のバタリー育すう器

6.飼育方法によって、暖房の温度を変える必要がありますか?
ケージ飼育の場合、平飼いよりも温度を若干低めにして下さい。
(平飼いでのガード端の温度が目安となります)→
参照ページ
理由
(1)ケージ飼育では適温の場所へ移動することができないため。(平飼いでは移動できる。)
(2)ケージ飼育では背中側・お腹側の両方を暖められるため。(平飼いでは背中側だけ。)
(1)ケージ飼育では適温の場所へ移動することができないため。(平飼いでは移動できる。)
(2)ケージ飼育では背中側・お腹側の両方を暖められるため。(平飼いでは背中側だけ。)
7.圧死を防ぐ方法はありますか?
圧死とは、鶏房の隅などに多数の鶏が重なりあって、押し潰されて死んでしまうことです。
重なりあったら一瞬で圧死する場合があるので、すぐに上にいる鶏をどかして下の鶏を救出する必要があります。体重測定や鶏舎移動など、鶏を集める場合には注意が必要です。(特にシャモ)
主な原因
・寒さをしのぐために集まってしまう。
・物音などに驚いて集まってしまう。
対策
・適切な温度を保つ
・いきなり大きな物音を立てない
・普段から音を流しておく(ラジオなど)
重なりあったら一瞬で圧死する場合があるので、すぐに上にいる鶏をどかして下の鶏を救出する必要があります。体重測定や鶏舎移動など、鶏を集める場合には注意が必要です。(特にシャモ)
主な原因
・寒さをしのぐために集まってしまう。
・物音などに驚いて集まってしまう。
対策
・適切な温度を保つ
・いきなり大きな物音を立てない
・普段から音を流しておく(ラジオなど)