生殖能力のないヤギのことで、これは角の有無の遺伝と密接に関係しています。
具体的には
ヤギの角に関して無角(角の生えないヤギになる)の遺伝子と有角(角が生えるヤギになる)の遺伝子があること。
この2つの遺伝子の関係としては無角の遺伝子は有角の遺伝子に対して優性であり、無角の遺伝子と有角の遺伝子がペアになった場合(ヘテロと言います)には優性の無角遺伝子によりヤギは無角になる。
ちなみに無角の遺伝子がペアになった場合(無角ホモと言います)にはヤギは無角になりますし、有角の遺伝子がペアになった場合(有角ホモ)にはヤギは有角になる。
間性は無角の遺伝子が2つペアになった場合(無角ホモ)に起きることが分かっています。
当場の無角山羊、有角山羊及び長野県内で採取した間性山羊の血液を分析したところ、間性のものは無角のヘテロや有角のものでは見られるバンドが見られないことが確認されました。しかし、現時点では無角の遺伝子は間性遺伝子と同じと考えられるため、無角ホモは間性遺伝子ホモということになってしまい、無角にこだわる限り間性はなくならないことになります。(無角ホモの場合、雄は間性にならず正常で、雌は間性になってしまいます。つまり間性は遺伝的に全て雌です。)
写真は陰部が突出しているタイプの一例