当場で牧草の種子生産等に使用している機械等を紹介します。
野菜や穀物の生産に応用することも考えられます。ご関心のある方は、長野支場種苗業務課までご連絡下さい。
1.特徴
移動可能な乾燥機です。乾燥用コンテナのサイズ、設置場所を用途に合わせて変更できます。100V家庭用電源とスペースがあればどこでも設置可能。
2.作成方法
鉄板や鋼材で乾燥用コンテナを作成し、底部は通気が可能なように加工します。土台用コンテナボックス(ビールケースほどの大きさ)とシートで送風部を兼ねる土台を作成し、土台に送風機を取り付けます。
3.使用資材
鉄板や鋼材(乾燥用コンテナ用)、土台用コンテナボックス、シート、送風機
4.材料費(参考価格)
鉄板や鋼材約4万円、土台用コンテナボックス約1万円、シート約3千円、送風機約3万円
5.その他
種子や飼料など乾燥を必要とする作物に使えます。このほか、当場では山羊の飼料にビール粕を使用しており、保存性を良くするため乾燥させるためにも利用しています。
1.特徴
脱粒(種子から殻を外す作業)を行う装置です。速度の違う2枚のベルトの間に種子を通します。軟らかいベルトを使用しているため、種子を傷つけません。
2.作成方法
上下2枚のベルトそれぞれに回転速度の調整機を設置するとともに、上下のベルトの隙間を調整できるようにします。
3.使用資材
コンベアベルト、コンベア用プーリー、モーター、回転速度調整機(インバーター)、鋼材(ベルト固定用、土台用)
4.材料費(参考価格)
コンベアベルト2枚約17万円、コンベア用プーリー4本約22万円、モーター2個約7万、回転速度調整機2個約2万円、鋼材約2万円(スレッシャー本体部分のみの費用です。当場ではさらに廃車のシャーシーを用いて移動式の機械として利用しています。)
5.その他
野菜種子などの脱粒にも使用可能と考えられます。
1.特徴
ソルガムの収穫に用いるトラクター用アタッチメントです。種が実る穂先だけをピンポイントで収穫できます。
2.作成方法
鋼材などで作成したバケットに、刈り取り用の刃、作物をたぐり寄せる回転リールを設置し、バケットの底部は油圧での開閉式にします。
3.使用資材
鋼材(バケットや回転リール用)、刈り取り用の刃(茶刈り機用の刃など)、油圧機材
4.材料費(参考価格)
鋼材約13万円、刈り取り用の刃(特注)約55万円、油圧機材約50万円
5.その他
草丈があり、穂先だけ収穫する作物に適します。コンバインでの作業が難しい傾斜地や小面積の畑でも使えます。
1.特徴
貯蔵コンテナと熱風を送る送風機を分離した乾燥機です。コンテナをフォークリフトで運搬できるように改修しました。
2.作成方法
コンテナ部分と送風機部分を分離し、送風機部分は鋼材で補強した後に再利用、コンテナは鋼材などで新たに作成し、運搬に便利なようにフォークリフトの爪の幅に合わせて溝を設けます。
3.使用資材
鋼材(送風機部分の補強とコンテナ作成用)
4.材料費(参考価格)
鋼材約6万円
5.その他
大量の在庫管理や物資運搬を人力で行っている現場でも使用可能と考えられます。
1.特徴
芝など草丈の低い作物の種子をしごき取れるようにした収穫機用のアタッチメントです。
2.作成方法
ロールブラシを鋼材などで固定し、収穫機に取り付けます。
3.使用資材
ロールブラシ、鋼材(ブラシ固定用)
4.材料費(参考価格)
ロールブラシ約6万円、鋼材約10万円