当初の赤色コーニッシュ種は、成立に関わった品種全てが闘鶏用でもあり、三枚冠で羽毛が
密着したシャモに似た外観をしていました。
第二次世界大戦中のブロイラーには、赤色コーニッシュ種の♂と横斑プリマスロック種やニュー
ハンプシャー種の♀との交雑種が利用されました。その後1950年代中頃にかけて、赤色コー
ニッシュ種の♂とニューハンプシャー種の♀の交雑種がアメリカのブロイラーの主流となりまし
たが、1958年の白色コーニッシュ種の出現により、赤色コーニッシュ種の利用は減少していま
す。
現在、赤色コーニッシュ種は差別化したブロイラーの雄系として一部利用されています。
現在の赤色コーニッシュ種は増体性の改良が加わり、冠も単冠、羽毛も密着していないなど
外観が成立当初と異なる鶏となっています。