優良雌牛紹介 第1回
 第1回 「みつやす1の1」号
「みつやす1の1」は家畜改良事業団(以下LIAJとします)18現場後代検定にエントリーした「光平照」の母牛です。
本牛の母「みつふく2」は平成8年10月に兵庫県から当場に導入されました。母系は「照長土井」を作出したみつふく系です。

→「みつやす1の1」の母系図 別ウインドウで開きます
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この「みつふく2」から受精卵を回収し、分割-移植して生まれたのが「みつやす1の1」です。なお、この牛には「みつやす1の2」という一卵性双子の妹がいます。
父は当時全国で大活躍し、脂肪交雑に定評があった名牛「安福165の9」です。母「みつふく2」の娘達は皆優れた能力を発揮しており、なかでもこの姉妹は非常に高い脂肪交雑の能力を持っています。
本牛の体型は母の「みつふく2」に良く似ており、全体的につまった印象で、けっして大柄な牛ではありません。しかし、骨締りが良く、毛質が良い等兵庫系の特徴を色濃く持っています。
「みつやす1の1」は妹同様採卵成績があまり良くなく、一度に多くの受精卵はとれません。また、人工授精や直腸検査等の作業を嫌がる癖があり繁殖担当泣かせの牛です。
しかし、人工授精や受精卵移植技術により現在までに9頭の産子を生産しており、光平照をはじめ当場にとって重要な牛達を生産してくれています。
・・・次回は光平照をはじめ「みつやす1の1」の息牛達をご紹介します!