OECD品種証明制度は、OECD(経済協力開発機構)が国際的に標準化した相互証認制度で、作物の種子が国際間で流通する際に、種子が生産された国の指定機関がその種子の品種について真正性を保証するものです。作物のグループ別に下記のスキームに分類されています。
1.イネ科及びマメ科牧草
2.アブラナ科及びその他の油糧または繊維種
3.穀類
4.飼料用及び砂糖用ビート
5.サブタレニアンクローバ及び類似種
6.トウモロコシ
7.ソルガム及びパールミレット
8.野菜
加盟国は2025年2月現在64カ国で、日本は1、2、3、4、6及び7の6つのスキームに加盟しています。
長野支場はこのうち1、3、6及び7のスキームを実行する国内唯一の実務機関として、イネ科及びマメ科牧草、エンバク、トウモロコシ、ソルガム等の飼料作物種子の品種証明を行っています
※ こちらのページも併せて御覧下さい。 OECD種子関連ホームページ
「イネ科及びマメ科牧草」、「穀類」、「トウロモコシ」及び「ソルガム及びパールミレット」スキームにおける証明の適格品種としてOECDリストに掲載されている日本の品種数は以下のとおりです。(2025年2月現在)。
| スキーム | 種 | 品種数 |
| イネ科及びマメ科牧草 | クリーピングベントグラス | 1 |
| スムーズブロムグラス | 2 | |
| ローズグラス | 3 | |
| オーチャードグラス | 23 | |
| トールフェスク | 6 | |
| メドウフェスク |
5
|
|
| イタリアンライグラス | 47 | |
| ペレニアルライグラス | 18 | |
| ハイブリッドライグラス | 2 | |
| カラードギニアグラス | 2 | |
| ギニアグラス | 5 | |
| バヒアグラス | 3 | |
| チモシー | 24 | |
| フェストロリウム | 5 | |
| シバ | 1 | |
| アルファルファ | 12 | |
| アカクローバ | 11 | |
| シロクローバ | 6 | |
| 穀類 | エンバク | 11 |
| アウェナ ストリゴサ | 2 | |
| トウモロコシ | トウモロコシ | 49 |
| ソルガム及びパールミレット | ソルガム | 14 |
| スーダングラス | 3 | |
| ハイブリッドソルガム | 3 | |
| 合計 | 258 | |
掲載品種の詳細はこちら → OECD掲載品種リスト ![]()
[PDFファイル:328.7KB]
海外へ輸出される飼料作物種子について、各種検定(ほ場検定、種子検定、事後検定)を行い、すべての基準を満たした荷口に品種の真実性を証明するOECDラベルを添付します。

ほ場検定 隔離等種子生産ほ場における要件を満たしているかを審査します。
種子検定 雑草種子の混入等種子荷口から抽出した試料を用いて生産物の品質を検査します。
事後検定 種子荷口から抽出した試料を用いて標準試料との比較栽培検査を行います。
OECDラベル
OECDラベルが添付された種子容器
| 検定の種類 | 検定料 | 申請書の様式 |
| 1,870円/10アール又は1棟あたり | ||
| 3,480円/1点 | ||
| 13,140円/1点 |
※2025年(令和7年)4月1日より適用。価格は予告無く変更されます。
※証明及び検定に関するお問い合わせは、種苗検定課までお願いします。