ロードアイランドレッドについて
品種の特徴
ロードアイランドレッドは、肉づき・肉質が優れ、茶色がかった卵(※1)を産む卵肉兼用の品種です。また、丈夫で飼いやすく、産卵を重視して改良した系統(※2)では、年間産卵数が270~280となり、鶏としての能力が非常に高いと言われています。
育種改良の現場では、赤玉やピンク卵を産む新たな銘柄鶏の作出や、肉質の良い新たな銘柄鶏の作出を目的として、交配にしばしば用いられています。
 
※1:赤玉卵と呼ばれ、消費者に好まれる傾向にあります。
※2:品種の中で、更に閉鎖的な交配を繰り返し、遺伝的、能力的な斉一性を高めた血縁グループ。

岡崎牧場で保有している系統

YA

従来より維持しているロードアイランドレッド種の系統。

主に採卵鶏赤玉の父系として利用。

当場のLA系統(速羽)を母系とすることでヒヨコの羽毛鑑別が可能。

成績
前期産卵率(25~40週齢) 96.8%
後期産卵率(45~60週齢) 96.4%
体重 ♂(36週齢) 2600g
♀(41週齢) 2000g
 特徴 産卵性能が高い
YC

YAの中から体重が大きくなるものを選抜し独立させた系統。

卵肉兼用としての利用を想定しており、岡崎おうはんの母系として利用。

成績
前期産卵率(25~40週齢) 96.1%
後期産卵率(45~60週齢) 95.0%
体重 ♂(36週齢) 3000g
♀(41週齢) 2200g
 特徴 卵用、増体性に優れる
YD

兵庫牧場で維持していたロードアイランドレッド種で大型タイプの系統。

肉用鶏(地鶏)の母系として利用することで、肉用鶏としては産卵率の向上が見込めます。

成績
前期産卵率(25~40週齢) 72.8%
体重 ♂(36週齢) 4100g
♀(41週齢) 3700g
 特徴  肉用
歴史
岡崎牧場における利用
前述のとおり、ロードアイランドレッドは卵肉兼用の鶏としての能力が非常に高いことから、岡崎牧場では、ロードアイランドレッドを雌親に、横斑プリマスロックを雄親に用いて交配し、優良な卵肉兼用の国産銘柄鶏として「岡崎おうはん」を作出しました。
岡崎牧場のロードアイランドレッドは、長年に渡って、産卵性能を中心に育種改良してきており、産卵の全期間に渡って、国内で広く飼養されている外国産の採卵鶏に劣らない成績であることから、民間の種鶏場において、優良な赤玉及びピンク卵のを産む国産銘柄鶏の作出に用いられています。
 
 参考文献
    欧州家禽図鑑
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