平成18年度交流促進会及び第2回研究講座の概要
中部日本養鶏研究会(会長:独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場長、末國富雄)は、平成19年3月5日(月)、岡崎市竜美丘会館で交流促進会及び研究講座を開催しました。当日は、雨にもかかわらず、30名ほどの養鶏関係者が参集しました。

午前の交流促進会では、東海4県の養鶏関連の取組や研究成果の報告があり、午後の研究講座では、京都女子大学家政学部食物栄養学科の八田一教授から、「たまご研究会の期待するもの:新たな鶏卵価値の創造について」、次いで愛知県農業総合試験場の中村氏から、「“地域が育て、根付くブランド”名古屋コーチンの生い立ちと現在の取り組み」と題して名古屋コーチンの新たな識別法についての講演がありました。参加者から質問も多く出され、今回も盛会のうちに幕を閉じました。
交流促進会(10:3011:45
 家畜福祉に考慮した鶏ケージの生産性と行動特性
 
池谷守司氏
(静岡県中小家畜試験場)
家畜福祉に考慮した群鶏ケージと現在一般的な1羽飼いのケージ飼育を比較し、卵の生産性等に違いがあるかについて、また、福祉ケージ飼育の構造や収容羽数による鶏の行動の変化について説明されました。
 DNAマーカーを用いた肉用奥美濃古地鶏の雌種鶏における羽装色の改善
 
早川博氏
(岐阜県畜産研究所養鶏研究部)
DNAマーカーを用いた肉用奥美濃古地鶏の羽装の改善を行い、雌系雄の遺伝子を茶色羽装の遺伝子で固定することで、課題であった”黒色羽装”雛の発生防止が可能となったと報告されました。
 名古屋種卵用タイプにおける産卵初期の卵重コントロール法
 
木野勝敏氏
(愛知県農業総合試験場畜産研究部家きんグループ)
名古屋種の産卵初期の卵重について、商品価値のあるMS以上の割合を高める方法として、育成期間中の照明時間の斬減処理、短日処理により、産卵開始を延長させ、卵重のコントロールが可能であると報告されました。
 種卵の長期保存技術の開発
 
巽俊彰氏
(三重県科学技術振興センター畜産研究部中小家畜研究課)
貯卵庫の保存内を10℃、湿度を65%以上に保ち、酸素濃度の調節、孵卵前の予備加温するなどして種卵保存日数の延長が可能と報告されました。
 “岡崎おうはん”について
 
山本力也氏
(家畜改良センター岡崎牧場)
岡崎牧場が卵肉兼用種”岡崎おうはん”の作出に取り組んだ背景、また今後普及させるために肉質、卵質の調査を進めることとし、農家におけるフィールド検定を積極的に行う予定であると報告されました。
研究講座(13:0016:10
 たまご研究会の期待するもの:新たな鶏卵価値の創造について
 
八田一教授
(京都女子大学家政学部食物栄養学科)
卵の多くの機能的成分を紹介すると共に、特にほ乳類との種の違いや産生能力の高さが注目されている卵による抗体生産について、効率的に特異的抗体を得られ、虫歯予防の食品、感染症予防の飼料の開発など様々な分野で実用化されていると報告されました。
 “地域が育て、根付くブランド”名古屋コーチンの生い立ちと現在の取り組み
 
中村明弘氏
(愛知県農業総合試験場畜産研究部家きんグループ)
名古屋コーチンの誕生から現在の肉用、卵用の4系統の作出、流通過程の状況と普及体制、更には現在取り組まれている名古屋コーチンDNAマーカーを用いた識別法について報告されました。
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