優良雌牛紹介 第4回
 第4回 「みつひら1130」号と息牛「琴照安」
●「みつひら1130号」
「光平照」の母「みつやす1の1」には、双子の妹のほかに異父きょうだいがいます。その異父きょうだいの1頭が「みつひら1130」です。
 
→母系図を参照 別ウインドウで開きます
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「みつひら1130」は「みつふく2」に宮崎県の名牛「安平」を交配した雌です。
血統的にも大変魅力的であったため、供胚牛として供用していました。
「みつひら1130」も異父きょうだい同様あまり受精卵が採れないのですが、一度だけ凍結胚が14個採れた事があります。その時の産子が後述する「琴照安」です。後に「琴照安」の全きょうだいが欲しかったために、残っていた凍結卵を移植し受胎したのですが、残念ながら流産してしまいました。
本牛は平成19年4月1日の分娩時に難産となりました。深夜の分娩だったのですが、産道が開かず胎児の姿勢も異常だったため、帝王切開をした結果、残念ながら亡くなりました(7歳6ヶ月)。

●「琴照安(ことてるやす)」
「みつひら1130」の唯一の産子が「琴照安」です。
「琴照安」は母「みつひら1130」に「安平照」を交配して作出した種雄牛です。
名牛「安平」の能力を高めると共に安定(固定)させることを目的に作出しました。
「琴照安」は20現場後代検定前期にエントリーしました。去勢11頭の平均BMSNo7.7とややバラツキがあるものの良好な脂肪交雑を示し、種雄牛として選抜され、LIAJを通して全国に精液が供給されました。
 「琴照安」の現場後代検定成績
枝肉重量 ロース芯面積 バラの厚さ 皮下脂肪厚 歩留基準値 BMSNo.
426kg 56㎠ 7.7㎝ 2.8㎝ 74.0% 6.9
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「琴照安」(15ヶ月齢)