国産鶏種

国産鶏種の概要

最終更新日 2017/01/27
「国産鶏種」とは、我が国で育種改良された鶏のことをいいます。
国内の養鶏農家が飼育している肉用鶏は、外国の育種会社が育種改良した鶏種(外国鶏種)の種鶏・原種鶏※に由来する鶏が大部分を占めており、国産鶏種は、出荷羽数ベースで全体の1~2%程度に過ぎません。
このような状況の中、(独)家畜改良センター兵庫牧場では、「価格が安い、肉が柔らかい」という通常のブロイラー鶏肉と「おいしい、歯ごたえがある」という地鶏肉の評価がある中で、我が国の消費者に広く受け入れられる「リーズナブルな価格で、おいしい」鶏肉づくりを目指し、我が国独自の鶏種を開発するとともに、都道府県や民間の国産鶏種の取組みを支援しています。
※養鶏農家が飼育する鶏を「コマーシャル鶏」といい、そのコマーシャル鶏を生産するための親鶏を「種鶏」、さらにその種鶏を生産するための親鶏(コマーシャル鶏から見たら祖父母にあたる)を「原種鶏」といいます。
種鶏や原種鶏は、それぞれが異なる特長(体重が大きい、産卵性が良いなど)を持つよう育種改良された集団(これを「系統(又は原々種鶏)」といいます。)から生産された鶏ですが、これらを適切な組み合わせで交配(交雑)することで、元の系統以上に優れた能力を持つコマーシャル鶏を効率良く生産することができます。これを「ハイブリッド効果(雑種強勢)」といいますが、このハイブリッド効果は一代限りのものですので、優秀なコマーシャル鶏を生産するためには、常に種鶏・原種鶏を確保しておく必要があります。