独立行政法人
家畜改良センター奥羽牧場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産・供給等を通じて、我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

主な業務

GAP先進事例紹介

最終更新日 2019/03/18

GAP先進事例を訪問しました

農業生産工程管理(GAP:Good Agricultural Practice)とは、農業を営む上で必要な点検項目に沿って生産工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによって、持続的に改善を進める活動のことです。
GAPに取り組むことによって、結果として食品の安全性が高まったり生産物の品質が向上したりして農業経営の改善や効率化につながるとともに、消費者などからの信頼も得られることが期待されます。
独立行政法人家畜改良センターでは、業務運営の高度化を図るためにGAP手法の活用を検討しており、その参考とするため、平成29年6月26日に、先進事例である(株)青北建設を訪問し、附田久志社長様からお話を伺わせて頂きましたので紹介させて頂きます。

1.(株)青北建設のGAP取組みまでの経緯

(1)(株)青北建設は青森県三沢市で住宅建設等を行っている建設会社です。近隣に耕作放棄地が増えたことなどから、これらを借り上げて平成21年ごろにニンニク作りを始めたとのことです。現在は、農地約8ヘクタールのうち自社有地は1.6ヘクタール、他は休耕水田や放牧地などを借り上げており、年間の出荷量は50トン/年程度とのことです。
(2)販売先の業者から求められたことを契機に、平成24年5月にJGAPの認証を、さらに平成28年8月にはGlobal GAPの認証を取得しました。今後はGlobal GAPに一本化する予定であるとのことです。
Global GAP 認証書の画像
Global GAP 認証書
お話をして下さった青北建設・附田社長の画像
お話をして下さった青北建設・附田社長

2.GAP導入の効果

(1)生産物の安心・信頼に繋がり、取引先の拡大が可能となった。
(2)業務管理面では、
①社員の意識が向上し、話し合って自ら仕事の進め方(作業手順、肥料や農薬の使用計画等)を決め、改善するようになった。
②作業履歴が残せるようになり、原価管理などが容易になった。
③GAPに環境関連の項目が設けられており、燃料費の節約につながった。

3.施設等

会社事務所近くにあるニンニクの乾燥・貯蔵施設を見せて頂きました。
ニンニクは収穫後に乾燥後に冷蔵庫で貯蔵され、出荷時に圧縮空気を吹き付けて土を落とし袋詰めされます。
乾燥・貯蔵施設の画像
乾燥・貯蔵施設の外観。ここでニンニクの乾燥・貯蔵・調製・袋詰めを行う。
手洗い所の画像
施設入り口には専用の手洗い所が設けられている。流しの右手には、手洗いの方法を掲示している。
トイレの画像
施設の近くには専用のトイレを設置
訪問者の心得の画像
訪問者の心得及び緊急連絡先を掲示
施設内部の画像
施設内部。コンテナにニンニクを入れて積み上げ、通風・乾燥させている。
異物混入を防止するため、GAPのルールに従い蛍光灯には割れても飛散しないタイプの蛍光管を使用している。

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