岡崎牧場における卵質検査技術の手順
岡崎牧場では、消費者のニーズに沿った卵を産む鶏の改良に努めています。改良を行う際に重要な情報となるのが、この卵質検査のデータです。卵質検査とは読んで字のごとく、鶏から生産された卵の質を検査することです。当場では鶏の週齢ごとに検査を行っており、36週齢、60週齢ごとに測定をしています。
1.卵重
電子秤で卵の重さを量ります。
2.卵殻色
写真のような機械で卵の色を測定します。
3.卵殻質
写真のような、卵殻に見られる茶色い斑点やざらつきをチェックします。
4.卵殻強度
卵殻の強さを機械によって測定します。この機械により卵に圧力をかけ、卵が割れた際の強さをもって卵殻強度としています。
5.卵白高
割卵し、濃厚卵白の高さを測ります。
卵白の品質の判定には、一般的にハウユニット(HaughUnit、HU)という値が用いられています。ハウユニットは卵白高を卵重で補正した値となっています。
(卵白高は卵重が大きくなるほど高くなるため、補正する必要があります。)
6.卵内異物
割卵した際に見られる卵内の血斑や肉斑の大きさや個数を調べます。

血斑(写真左):
卵黄の表面に付着した血液の斑点。血斑は卵巣や輸卵管の毛細血管が破れるなどして、血液が卵黄や卵白内に付着したもの。

肉斑(写真右):
卵内に付着している肉片様のもの。肉斑は、褐色卵で多く散見されます。肉斑の発生原因には以下のものが考えられています。
・卵巣で卵黄が排卵されるとき、卵胞組織の一部が卵黄表面に付着。
・卵黄膜物質が固まって卵黄の表面に付着。
・卵殻の色素であるプロトポルフィリンが沈着。
7.卵殻厚
 関連ページ